
DIARYブログ
反トランプ
今日の朝日新聞の片隅に、トランプ関税で苦しむアメリカの中小企業の記事が出ていました。
アルミ缶を使っているのですが、カナダから仕入れているそうです。
これが関税分値上げになりました。
売値を上げるわけには…その分利益が無くなります。
その他の原材料もEU産で、こちらも関税分仕入れ値が自動的に上がってきます。
結局、売値に価格転嫁できないと、赤字になるかもしれません。
この中小企業の社長さんは、「トランプは大企業の方ばかり見ていて、中小企業のことは、見向きもしない!」と怒り心頭のようでした。
当然と言えば当然です!
アメリカが仕入れる物は関税分値段が自動的に上がります。
アメリカ製で同等品が有れば、関税分アメリカ製の価格競争力が増すのですが、農産物を除くその他の工業製品は、アメリカ国内で調達できない物が多く、関税分国内価格が高くなる恐れが出てきます。
例えば、自動車ですが、アメリカ製の自動車は純正のアメリカ製ではありません。
部品はメキシコなど周辺諸国から輸入して、アメリカ国内で組み立てています。
大昔は、アメリカで全部品を作っていたのですが、コストダウンを目指すあまり人件費の安いメキシコで作った方が安いとなり、アメリカの下請け企業が無くなって行きました。
結局、純正のアメリカ製品は出来ないという事です。
スマートフォンが良い例です。
アメリカのスマーフォンメーカーは、生産子会社を中国に作りそこで生産しています。
アメリカ国内に生産拠点はありません。
中国に高い関税を掛けても、その高くなったスマートフォンを輸入せざるを得ません。
結局、アメリカ国民の負担が増えるだけです。
1年も経たないうちに、反トランプの風が「ビュービュー」吹いてきそうです(笑)。